トルコニュース

Metin Kutusu:  
詩人の死悼み、平和の手紙  46年前、広島からトルコに
 原爆の犠牲になった少女を描いた詩「死んだ女の子」の作者で、トルコの詩人ナジム・ヒクメット氏(1902~63)の死を悼み、亡命先のモスクワに広島の子供が46年前に送った英文の手紙の写しが、広島市の原爆資料館に保存されていたことが10日、分かった。
 写しは原爆ドームの保存運動などをしていた「広島折鶴の会」がB4判の紙に詩とともに記載、核兵器廃絶への願いがつづられている。資料館は「折鶴の会が世界の支援者に向けて送ったとみられる活動記録の中にあった。当時の活発な平和への取り組みがうかがえる」としている。
 詩はヒクメット氏が50年代半ばに書いた。日本語訳に曲が付けられ、歌手の元ちとせさんが歌ったことでも知られる。
 手紙は「あなたの詩にとても励まされた」と感謝の気持ちを伝え、「戦後18年たっても毎日、罪のない人々が死ぬ。こんなことは二度と起きないようにしなければならない」と強い決意も記されていた。差出人は「15歳の会員」としていた。
 原本は90年代にヒクメット氏の妻からトルコのヒクメット文化芸術財団に渡った後、散逸。同会の世話人だった故河本一郎さんが写しを保存、2001年に亡くなった後、活動日誌などとともに資料館に寄贈された。
 「生きたい」と願って鶴を折り続け、原爆症のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの兄で、同会の活動に携わった雅弘さん(68)は「この詩の心と禎子の心は同じと確信できた。平和に向かって財団と力を合わせていきたい」と話している。
(共同)2009/08/10