アガサ・クリスティの定宿再生へ トルコの「ペラパラス」
かつて国際列車「オリエント急行」の終着駅だったトルコ最大都市イスタンブールで、英推理作家アガサ・クリスティが定宿とした名ホテル「ペラパラス」の修復作業が本格化している。約120年前に欧州からの乗客向けに建設された当時の輝きを取り戻そうと、来年11月の再オープンを目指して全面改装作業が進んでいる。 ペラパラスはオスマン帝国時代末期の1892年の創業。トルコ共和国建国の父、ケマル・アタチュルクも定宿にしたほか、英国王ジョージ5世、ドイツ帝国皇帝ウィルヘルム2世も宿泊。クリスティは名作「オリエント急行殺人事件」をここで書いたとされている。 「トルコで最も古い欧州スタイルのホテル」で、ボスポラス海峡に通じる金角湾を一望できる眺めが自慢。文化財に指定され重要な価値があるものの、施設の老朽化が進んでいた。 改修は今年4月、営業を全面停止してスタートした。ホテル全体の雰囲気や全体の構造などは変えずに保存・修復作業を行う一方、空調や配電、水回りなどを近代的なシステムに変える一大工事だ。
145室あった客室を118室に減らして、一室ごとのスペースを拡大。料金も平均50ユーロ(約6000円)程度から400ユーロ程度にグレードアップする。アタチュルクが泊まった部屋は記念室とするほか、クリスティ関連の展示品なども残すという。(イスタンブール共同)
|