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チョコ商戦に参入 ゴディバ買収のトルコの企業

イスタンブール共同=及川仁)

日本のチョコレートの年間売り上げの一割以上が集中するバレンタインデー商戦。キリスト教に由来するバレンタイデーにちなんで日本で繰り広げられるチョコ戦争に今後、イスラム系トルコ資本が参入する。食品最大手ウルケル・グループの親会社が昨年末、高級チョコレート事業「ゴディバ・ショコラティエ」の買収で合意したためだ。
 ウルケルはビスケット、チョコレートなど菓子類から食品、飲料まで手掛ける。ビスケットはトルコ国内シェアの?%を占め一位。「コーラ・トゥルカ」はコカ・コーラに次ぐ二位のシェア。菓子類はエジプトなど他の中東諸国のほか、東欧でも販路を拡大中だ。
 しかしトルコ国内では「ネスレなど外国ブランドに比べ、ウルケルは二流のイメージ」(イスタンブールの大学生)があるのも事実。
 ウルケル・グループの親会社ユルドゥズ・ホールディングスの最高経営責任者(CEO)は、書面インタビューでゴディバ買収の狙いについて「トルコ企業が世界中に名の知られた企業を傘下におさめたことはトルコの評価を高める上でも非常に重要な意味を持つ」と強調する。
 ウルケルはトルコのイスラム系独立企業家協会に加盟。オーナー一族はイスラム色の強いトルコの与党、公正発展党(AKP)支持で知られ、党首エルドアン首相とも太いパイプを持つ。近くイスタンブールにもゴディバ一号店を開店する計画とされる。
 同CEOは強い国産品志向など日本市場参入への難しさを認めながらも「ゴディバ買収を弾みに日本市場でも成功を収められると信じている」と述べ、日本への進出にも強い意欲を示した。(